誓うわ、優しくなるって!
だけどあたしのものになるまではやめてあげないわ
どこへだってあんたを追っかけ回してやる
「だからこんなの何でもないのよエース」
「っ……アリシア……!!」
「あんたを手に入れて、あたしは幸せになるの」
「…もうやめろっ………!」
「世界中の誰よりも、あたしが、あんたを、愛してるから」
「あんたがあたしを愛してくれるまで、ずっと追いかけ続けるの」
「あんたがいない世界なんて要らない、だから、だから、」
「やめろアリシアそれ以上喋るなっ………!」
「だからこんな傷、へっちゃらなのよ、エース」
「お願いだアリシアっ、『愛してる』、『愛してるから』っ……だからそれ以上こっちに来るんじゃねぇ…っ!死んじま…っっ」
「イヤ!あたしはあんたのキスが欲しいの。キスしてくんなきゃ、言葉だけじゃ、ダメなのよ」
「だからエース」
「あんたは生きてくれなくちゃ」
「大丈夫よ、あたしはまた生まれ変わって、」
「絶対に、あんたを追いかけ回すもの」
......
ちょっと思い付いた小話。
わかりづれっ!
つまり聖地マリージョアに処刑されそうなエースを助けにきた白髭海賊団の一員アリシアちゃん(ヒロイン)は、あの激戦の中で大いに負傷して死にかけて尚エースの姿を追いかけるかなりのエース狂でして、エースはそんなアリシアちゃんを自分のために死んでくれるなとわざと愛を叫ぶのですが本気で自分を愛してくれてないと感じるアリシアちゃんはキスしろとそのまま迫り結局トドメを刺されて死ぬという………………
あれ、こんなふうに書くとアリシアちゃんただのアホだな
もっと美しくも狂気的な愛を表したつもりなのに……おばちゃんガッカリだよ!!
うちにはあまりいないタイプの子だわね
ガガ様効果だなどう考えても!
つまりBGMはガガ様s「paparazzi」ですた
絶対聴いてみて!
PVはえっちぃので注意です!(笑)
とりま元ネタの歌詞はこんな(多分)
im your biggest fan
ill follow you until you love me
baby there is no other superstar
you know that ill be paparazzi!
promise, ill be kind
but i wont stop until the boy is mine
baby youll be famous
ill chase down you until you love me
こんなふうに人を好きになってみたいわぁ
ほぼstkだけど(笑)
「[トキ]が何を怖がってるのかって、聞いてたよねぇ」
「…!」
「僕に替わりにそれを答えてもらいたかったんだよ、[トキ]は」
「っお前の言うことなんか…!」
「『誰が聞くか』って…お決まりの文句?」
「っそうだ!ただ単にお前がトキの意識を奪ったんだろ!?」
「…そう思う?」
「…っ!?」
「…僕は『中』にいるとき[トキ]の気持ちを直に感じることが出来るからね。まぁ人間の感情は、僕にはよく解らないさ。たとえ200年一緒にいたって」
「…」
「でもこれは言える。君に言われた事で、[トキ]はヘルプのサインを出した。畏き、恐がった。自分の一番隠したいと思う部分の殻を、君に引き剥がされそうな気分がしたから」
「一番…隠したい部分………」
「弱さを。そしてその弱さを盾にする、強がりの部分を」
「………!!」
「ヒトの、負の気持ちっていうのはね、自分の弱さを恥じ、そしてそれを隠そうとする嘘から始まる」
「[トキ]には、隠したい部分が、多い。自分の『体』のこと、それを作り上げた過去の自分。そして自分の『心』のこと…それを作り上げる今の自分」
「何をも暴かれたくないという気持ちが、君に壁を見せる。他人から見たら虚勢を張っているように見えることにも、[トキ]自身は気付いてない。頭の中は自分のことでいっぱいなのさ」
「――…200年も生きていて笑っちゃうでしょう?………でもそれが[彼女]だ」
「永遠に、成長を赦されない存在。――『体』も『心』も」
「だから[トキ]は言ったんだ。君が『自分自身成長を望めない自分と一緒に過ごすことをとても勿体無い』ことだってね」
それだけ言うと、悪魔に貸した[トキ]の体からはガクリと力が抜け、呆然と立つカトルの前でドサッと地面に体を預けたのだった。
***
悪魔出番終了のお知らせ
少な!
しかもいみふ
すみません…
この頃の悪魔はトキの体を完全に乗っ取る方法がまだ分かってません
じっくり機会を待ってるだけ(倦怠とも言う)
あと成長出来ないのは体だけでなく心もでした
そんなとこが言いたかったパートですた
「カトルの気持ちは嬉しい。とても…」
「だけど、否定するわけじゃないけど、」
「その気持ちはきっと…、」
「幻だよ」
――…カトルは、見ていた。
そう言い切る彼女の、瞳を。
いつも磨かれた黒曜石のような輝きを放つその瞳が、
ぽっかりと空いた只の穴のように変わっていくのを。
――その瞳を知っている。
『何か』から逃げるときの、彼女の――…
「トキ、何が恐いの?」
「何を恐がってるんだよ」
「俺は、知ってる」
「トキがどんな人かってこと。トキは、そんな簡単に、誰かの気持ちを否定するようなやつじゃないってこと。…ずっと見てきたんだ」
「知ってるんだよ。…トキが時々、自分を守るために、そんな目で嘘を吐くこと」
「なぁ、何が恐い?何から逃げてる?何から、自分を守りたいんだ?」
「トキ」
ブチっ
「…っ?」
何かが引き千切られたような音。
それはトキが俯いたまま、自分の膝元に生える雑草を引き千切る音だった。
ブチブチブチっと連続的に彼女はその行為を続けた。
その様子はカトルの目にも、非常に奇妙に、少しだけ恐ろしく映る。
「…ト、キ?」
「『うるさい』」
「……ッ!!」
冷たく言い放たれた言葉は強烈なものだった。
まさかトキが、このタイミングで自分に対して放った言葉なら…と一瞬愕然とする。
しかし、バサリと音がたつように俯いていた顔を髪を掻き上げながら上げたトキの顔を見て、カトルは異変を感じた。
「『あ~ぁ、面倒臭い。何だってこういうときに僕を頼るのかな[トキ]は。ま、頼りたくて頼ってんじゃないだろうけど』」
「!?誰だ…ッ!?」
トキの声に重なる別の声に、カトルは後ずさった。
「『あ、驚かせてごめんね?いや~[トキ]って逃げるのだけはホントに巧いからね、僕もなかなか予測できないの』」
「は…?」
「『…僕のこと、もう知ってるんだっけ?[トキ]が、ずっと死なないでいられる理由が、僕だよ』」
「…!!」
「『悪魔の実、イキイキの実に巣喰ってたのは僕。つまりイキイキの実の悪魔さ。以後、見知り置きをね』」
その笑顔はいつも自分が見るものとは違っていた。
――…生温い、風が吹く。
オストの、爽やかな昼時に。
***
3ヶ月ぶりとか
頭爆発すればいい!
※rz
↑ゆきじに教えてもらった素晴らしい絵文字
なんか急展開しちゃった
ホントにトキは、本質的なことになると逃げちゃうのです…
困ったさん(´・ω・)
カトル頑張れ!(他人事)
カトルの告白にトキの瞳は揺れ、再びその視線をカトルから外した。
「…好き?」
「うん」
「私を?」
「うん」
「………」
その沈黙が、カトルの心をどれだけ揺さぶったか分からなかった。
しかしトキはその揺れる空気に気付かないまま、何か考えているような、何も考えていないような、そんな面持ちでいる。
「………何か言ってよ」
「……!」
「いくら何でも、分かってるよな?俺、告白したんだけど」
苦笑混じりにカトルはどこへともなく視線を向けた。
何故こんなことを自分で言わなければならないのか、と思いはしたが口にはせず、続ける。
「…だから…、トキのことが好きだから、俺は、トキといる時間を勿体無いなんて、思わない。思ったこと、ないし…、」
「これからも、一緒にいたいと思ってる」
たどたどしい口調ながらも、その言葉には絶対的な芯が在った。
決して、嘘ではない、真の言葉。
しかし、だからこそ、トキの双眼は揺れるばかり。
カトルは今更ながらに不安を覚えた。
トキが自分の告白に対して『困って』いるのだと、そう感じたからだ。
肯定も拒絶も視えない、困惑の様子。
心が、震える。
小刻みに、
弱々しく。
――と、
「――…カトル」
「……!っな、んすか…?」
「……」
煩い音をたてているはずの心臓の鼓動も今や聴こえない程、カトルの全神経はトキへと向けられていた。
彼女の呼吸が、自分の心と同じように、か細く震えているのが、聞こえるくらいに。
――返事をされるのだと、分かって。
「カトルの気持ちは、嬉しい。とても…」
「だけど、否定するわけじゃないけど、」
「その気持ちはきっと…、」
「幻だよ」
***
もう何も言うまいorz
とりま予告してた通り、カトルは苦労人です…
カワイソス…!!
2ヶ月も空いちゃってすんません
「トキ」
薫る潮風。
碧く波打つ海の水面。
白い髪を棚引かせ、儚く座る彼女を、呼ぶ。
彼女の肩にはナコとサツキが、彼女を支えるように手を添えていて、呼んだ自分を少し心配そうに見つめていた。
先ほどまで共にいたチユの言葉を思い出す。
この子ども達は、本当にトキを大事に想っているのだ。
「ナコ、サツキ。トキと話がしたいんだ」
「「…!」」
「…いいか?」
察しのいい子ども達は、少し戸惑うような顔を見せながらも、すぐに頷きその場から外してくれた。
―改めて2人きりになる。
トキは勿論カトルに気付き、何とも言えない表情でカトルを見た。
目は合わせなかったが。
「…ぁ、…」
「トキ」
「…っ」
「……ごめん」
「…っえ?」
「チユから聞いた。トキの体の、こと…」
「…ッ!!」
「俺が教えて欲しいって言ったんだ。何か、あるんじゃないかって」
「……そ…なんだ…」
「ごめん、俺何も知らないのに、勝手なことばっか言った」
「それは…違うよ…。私がちゃんと話さなかったから…」
「うん…でもさトキ」
「…?」
開いた間に、トキは改めてカトルを見る。
「俺、勿体無いなんて、思ったことないよ」
「…!」
「トキと出会って、嫌だと感じたこともない」
「カ…」
「関係ないよ、時間なんて」
「俺、好きなんだ」
「好きなんだよ」
「トキの、こと」
――目の前の岬から見える碧い海は、
潮風に押されて、
淡い水面を揺らした。
まるでトキの、瞳のように―――…。
***
わっ
告っちまった
あたしまでドキドキです(これからどうしよう的な意味で)
どこへいってしまったのだろう
その思いも
その力も
その言葉も
その笑顔も
消えるはずのない、
私の胸には残る、その人は
今、どこにいるのだろう
どんな書物を読んでも
どんな音楽を聴いていても
どんなに匂いを辿っても
どんなに感覚を研ぎ澄ませても
分からない
こんなに、生きてるのに
いなくなってしまった人のことは、分からない
誰にも、分からない
***
ちょっと、書いてみた
500歳の思いに載せてみましたが
まぁ、たぶん、誰もが一度は思うことでしょう、か?(聞くな)
うん
ま、ちょと
11月なんでね
こういうことはあるかな、とは思ってたんだが、まさかというかね
んん、これじゃ分からないよねww
うん、分からなくて、いいです
なんというか、ここでは言ってはいけないことだと思うんで
でもこれだけ、言えただけでもいいや
察した人は、察してやって下さい
皆、体をお大事に
カトルは自分が緊張していることにも気付かない程、チユの瞳を見つめ返していた。
彼の唇が開かれ、一際ドキリと鼓動したことにも、まるで気付かない程。
「トキはね、絶対に死なないんだ」
「それで、俺や兄ちゃんよりずっとずーっと、何倍も何百年も生きてるんだって」
「それがトキがあんなことを言った、1番元の原因だよ」
チユの言ったことを、勿論カトルが想像していたはずもなかった。
それどころか、チユが一体何を言ったのかも理解し難く、やっと理解出来たのは、ザッと風が強く木々の葉を揺らした時だった。
「…ハイ?」
「…。…まぁね、そうだろうとは思った。でもそれが本当のこと。トキは例えばどんなに銃で撃たれても、剣で斬られても、絶対死なないんだ。俺達もこの目で見た」
「…」
「俺達がトキに引き取られたっていうのは知ってるだろ?…2年前、俺達がいた島は大型の海賊に襲われて、殆ど壊滅状態になった。隠れてた俺達3人以外は皆殺されて…俺達も見つかって、殺されそうになった。でもその時に助けてくれたのがトキだったんだ」
「…!」
「トキはそのときも強くて、海賊達をバンバン倒していった。でもやっぱり多勢に無勢で…、トキは銃で撃たれたんだ。それも何十発も、一斉に」
「っ?!」
「俺達は、この人が死んじゃったと思ったよ。俺達の家族だって……1発や2発、撃たれただけで…あっけなく死んじゃったし……っ」
「…!っチユ…っ…!」
「っいいんだ…。…言わなきゃ…兄ちゃんにトキのこと、信じてもらえないし…」
「…っ」
「…俺だって自分の家族を殺されたことは…、辛いし、憎いよ…!…でもさ、トキが、助けてくれたんだ。トキの1番の秘密が、俺達にバレちゃうのだって厭わずに助けてくれた」
「…その、『秘密』ってのが……」
「そうだよ、トキが、絶対に『死ねない』体だってこと。トキは結局何十発撃たれても…倒れることもなかったんだ」
「…!」
カトルは、どう受け止めて良いか分からなくなっていた。
トキの、死なない体。
チユ達の家族の死。
今まで見せることのなかった、異様なまでのチユの大人びた視線と、言葉達。
…それらは全てカトルの正常な思考を奪っていった。
「兄ちゃん」
「…?」
「兄ちゃんがこの話を聞いて…どう思うのか、俺は分からない。でもトキが自分のその秘密を思って、兄ちゃんに『自分といるのは勿体無い』って思ってるのは本当だよ」
「…!」
「トキは、兄ちゃんの限りある時間を、自分と過ごすなんて勿体無いって思っちゃう。どうしても、そういうふうに思っちゃう人なんだ」
「………、っ」
ゆっくりと、グルグル回る頭の中。
カトルは両眉を寄せて、再び無意識に下唇を噛んでいた。
何も、考えられない。
何も浮かばない。
そんなカトルを見て、チユが再び口を開く。
静かに。
静かに。
「…俺、こんなこと、言って良いのかどうか…分からない。兄ちゃんのこと、信じたいし。……でも、言わせて」
「…チユ?」
「…『兄ちゃんが』、自分の時間をトキと過ごすのが勿体無いって、少しでも思うなら、もう一緒にいないほうがいい。いや、『いて欲しくない』んだ」
「トキが、苦しむだけだから」
静かに告げられた言葉は、
あまりにも残酷で、極端で、
でもあまりにも、
正しかった。
***
……酷い!酷い子だよチユ!(お前だ)
ごめんこんなこと言わせてorz
てか誰?もはや10歳の男の子に非ず、という感じの口調
こりゃ人選ミスだな、サツキだったらまだ良かったかも
…小説ページにあげるときはサツキに変わってるかもしれませんorz
で、ジュンさんがよく理解して下さっていて思わず教科書にしたいくらいですが(笑)、トキはこういう部分で精神面がすごく弱々しいです
つかそうなっちゃったんです
この辺はまだまだ掘り下げて…小説ページにあげるときにはもう少し言葉を考えておきます(多分)
ん~そもそも言葉多く語ってしまうpookaの悪い癖でどうしても長くなっちまぅ(´д`)
精進します!
「チユ…?」
「は~ぁ…、兄ちゃん足速ェよ!」
「え!?何、追っかけて来たの…?」
「当たり前だろ!家の中まで聞こえてたし…」
「あ…悪ィ…」
「…。……出ていかないよな?」
「え?」
「出てかないだろ…?うちから…」
真っ直ぐと自分を見つめるチユの瞳に、ある種の必死さを見た気がした。
それはひどく幼く、カトルの瞳を揺らすには十分だった。
「…出て行くわけねぇじゃん。海、まだ出れねぇし」
「…!……そっか、じゃあ…良かった」
少しホッとしたようなチユの表情は、先程まで余裕など無かったカトルの心に隙間を作った。
嫌なつっかえが取れたような心地。
カトルは今度は自ら口を開く。
「…トキ、は…?」
「…今はナコとサツキが見てる。座ったまま動けなくなっちゃったって」
「え…!?マジ…っ?」
「あ、いや多分大丈夫だと思うよ、うん…」
「ぃやでもっ…俺、」
「っいいんだ、兄ちゃんが悪いんじゃないから…」
チユから聞いた思わぬ状況にカトルは焦ったが、しかしそれよりも気になったものがチユの様子だった。
「チユ…」
「え?」
「…お前、何か知ってんな?」
「…!」
「トキが何であんなこと言ったのか……。何で、俺の時間が勿体無いなんて言ったのか」
「…」
「知ってるんだろ?なら…教えてくれ…っ、ずっと前から気になって仕方なかったんだ!」
10歳の子どもに聞くことではないとカトルはわかっていた。
ただチユのその揺るぎない瞳を見て確信していた。
自分が知りたいと思っていることを、彼は知っていると。
すると…、
「兄ちゃん」
「?」
「俺が何を言っても、信じてくれる?」
「…は?」
「俺は兄ちゃんだから、言っても大丈夫だって信じたい。だから、俺のことも信じて欲しい」
「!」
「俺は本当のことしか言わない、だから……」
「信じる」
「…!」
「お前がどんなことを言うのか分からないけど…、俺は信じるよ」
「…分かった」
―でも誰達3人以外には絶対秘密だぞ―
そう告げたチユの瞳は、いつものいたずらっ子のそれとはまるで違って見えた。
***
本題の前にワンクッション!
本当はもっと詰めて要領よく書けば良かったかなぁと今更思いますが直しません!
反省はしていない…
ラーメン食いたい
ザ
ザザ
ザザザッ
長く育った草をがむしゃらに掻き分けるカトルの足には、既に何ヶ所か傷がついている。
当の本人は全く気にする様子など見せずに林の中を早足で歩いていた。
その顔を、真っ赤に染めて。
――何だよ、何だよ、何だよ!
何、勿体無いって!何なん!!俺を何だと思ってんの!!てかこの何ヶ月間かそんなふうに感じてたのかよ!だったらムカつく!めっさムカつく!そんなふうに言われる筋合いないし…ってか気付けよ俺の気持ちに少しはさぁ!何で気付かないの!?鈍いの!?鈍すぎるでしょいくら何でも…!
…てか何で勿体無いなんて思った?そんなふうに思わせる態度とってた?退屈そうだった?憂鬱そうにしてた?
―トキは俺を、ちゃんと見てた?
あんな顔して言うなら…俺はやっぱり相当つまらなそうにしてたんだろうか…。
……いや!そんなはずない!少なくともここへ来てからの俺の生活は充実してた。数ヶ月前までは感じたことの無いほどの高揚感を毎日感じていたんだ―…。
カトルは立ち止まり、竹林を見上げた。
サラサラと涼やかな音を立てて潮風に揺れる碧い竹の葉。
その先に、当たり前のようにある青い空と、流れる入道雲。
――全部新しかった。
トキに会って、チユやナコやサツキに会って、ダンじっちゃん達や町の人に会って、
新しい人。
新しい景色。
新しい生活。
新しい想い。
釣り上げる魚も、覚えていく体の動きも、アンばっちゃんが作る饅頭も、トキへの想いも、
毎日が楽しく、時に苦しいものであっても、それでもそれすらもが、新しいものだった。
嬉しかったんだ。
なのに、
トキはどうしてあんなこと、言ったんだろう?
トキは、分かりにくいところは分かりにくい人ではある。
でも、人の気持ちを分からない人ではない。
寧ろ、分かりすぎるくらい敏感で(恋愛以外に関してはだけど)。
だから人の気持ちを無碍にしたり、傷つくようなことを言うことはなかった。
なかったのに。
何で?
何であんなこと、言ったんだろう。
…――その疑問だけがカトルの心を埋める。
分からない。
本当に、分からなかった。
「カトル兄ちゃん!」
「!」
後方から突然呼ばれてカトルは体全体をぎくりとさせた。
しかしその声が幼いものとわかるとすぐに振り返る。
そこには息を切らせたチユがいた。
***
カトルの葛藤。
そりゃ分からんわぃな。
トキの事情を知らない彼には何も分かりにくいですよね…という可哀相な話でした、終わり(違)
チユ出てきました~。
次回語ります。
タイトル「ちょっと字が多いです」です!(やめろ)